江戸後期の温泉番付によると、浜脇は西前頭3枚目に位置し、瘡毒に吉、別府は前頭6枚目に位置し、眼病に吉とある。東の大関は上州草津の湯、関脇は野州那須の湯、小結諏訪の湯、前頭は豆州足の湯、以下、陸奥嶽の湯、上州伊香保の湯、仙台成子の湯、最上高湯の泉、秋田河内原の湯と続く。これに対して、西の大関は播州有馬の湯、関脇但州木の崎の湯、小結豫州どふごの湯、前頭加州山中の湯、以下、肥後阿蘇の湯、豊後濱脇の湯、肥前温泉の湯、薩摩霧島の湯、豊後別府の湯、肥後山鹿の湯となる(以下省略)。
なお、行司は熊野本宮之湯、伊豆熱海之湯、津軽大鰐之湯、差添人は上州さわとの湯、勧進元は紀伊熊野新宮之湯である。諸国温泉功能鑑とあるように、温泉の効能(現在の適応症)を主としたランキングと思われるが、浜脇は西前頭3枚目、別府は同6枚目として登場している。九州の温泉ではこの他に肥後阿蘇(西前頭2枚目)、肥前温泉の湯(西前頭4枚目)、肥後山鹿の湯(西前頭7枚目)だけで、特に浜脇温泉の地位が高い。浜脇は漁港、朝見神社の門前町として栄え、花柳街(貸席)などもあって格は別府よりも上であった。
by b8spa
| 2011-06-05 20:51
| 別府八湯の歴史
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